「いま、やるべきこと」Vol.1

 宮城県理学療法士会では災害支援対策委員会が中心となって、県内の災害支援を積極的に行い、宮城の県民の皆様の健康を支えていきたいと考えます。本日より開始しました「いま、やるべきこと」では宮城県理学療法士会の活動や被災地からの報告、会員への呼びかけなど様々な情報の発信源としていきたいと考えています。


INDEX
  ■県士会事務所の状況
  ■理事会・災害支援対策委員会報告
  ■県内各リハ施設リポート
  ■ボランティア募集(会員向け)
  ■安否確認について

■県士会事務所の状況
 3/24、仙台市泉区泉中央にある県士会事務所に立ち寄りました。県内全般から見れば軽微な被害で済んでいる筈の泉区でしたが、鉄筋コンクリート4階建てのマンションはコンクリートの壁にヒビが入り、廊下と外階段のつなぎ目も崩壊して安全性を確保できないために応急危険度判定“危険”状態となっておりました。また普段は交通の拠点で飲食店も数多く、人波が途絶えることのないこの地区が、夜10時には全く人通りが途絶え、一人ともすれ違うことがありませんでした。




■県士会理事会・災害支援対策委員会報告
 本来今年度決算・次年度事業計画等について話し合われるこの時期の理事会ですが、大部分を震災関連の報告と協議に費やしました。また災害支援対策委員会より災害対策本部の組織・活動・活動予算各案が提示され、この結果県士会理事会としては次年度定例事業を大幅に削減、年間予算の半分強を災害対策に充てることを決議しました。多くの団体や組織が支援活動を展開しはじめていますが、県士会としては会員にボランティア登録を行っていただき、その上で効果の高い支援を提供したい意向を明示することとしました。また県士会学会は内容を検討の上実施することが確認されました。

■県内各リハ施設リポート
 震災後早い段階から沿岸部を中心に各施設をまわっていただいた会員のリポートです。

 <齋藤病院〜石巻市(3/23現在)>
  リハ室の状況:リハ室使用可。近隣3ホームの入所者の退避所として使用
         入院リハはベッドサイドにて提供中
  スタッフ状況:グループでPOS合わせて60名、全員無事確認
         移動手段なく、スタッフ長以下10名程度が院内宿泊
 <高齢者専用住宅グレース築山併設恵仁デイサービス築山〜石巻市(3/23現在)>
  リハ室の状況:2階建の2階まで浸水
         入居者へのリハ提供なし
  スタッフ状況:(齋藤病院に準ずる)
 <石巻港湾病院〜石巻市(3/24現在)>
  リハ室の状況:リハ室全壊
         リハスタッフは病棟ケアをフォロー
  スタッフ状況:25名、全員無事確認
         スタッフの1/3は住居を失う
 <石巻ロイヤル病院〜石巻市(3/24現在)>
  リハ室の状況:リハ室使用可。3/19よりリハ再開
  スタッフ状況:28名、全員無事確認
         ガソリン入手不能により10名程度が院内宿泊
 <リハビリパーク花もよう〜石巻市(3/24現在)>
  リハ室の状況:2Fリハ室使用可。現在サービス提供中断中
  スタッフ状況:全員無事確認。宿泊職員なく自転車で通勤
 <宮城県東部保健福祉事務所(石巻保健所)>
  スタッフ状況:避難所より救助、近日中に石巻圏へ戻る予定

■ボランティア募集(会員向け)
 宮城県理学療法士会は、被災地避難所にて理学療法士としてできる支援を検討しています。しかし、避難所の現状やニーズ等の情報が不足しており、まずは現地調査として活動を開始します。会員の皆様には、より多くの方にボランティア登録をしていただき、被災地支援活動を展開していきたいと考えております。具体的な活動については検討中です。

■安否確認について
 宮城県理学療法士会では会員の安否確認を進めておりますが、まだ確認のとれていない施設が多数あります。まだ連絡をいただいていない施設の会員の方は、理学療法士の長の管理の下、お手数をおかけしますがご一報下さい。
anpi.mpta※gmail.com(※を@へ変更してください)

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(※を@に変更してください)