「いま、やるべきこと」Vol.22

INDEX
  ■於、第40回日本理学療法士協会定時総会
  ■東日本震災での被災会員会費免除について(協会より)
  ■東日本大震災義援金・会員自宅被害の申請について、他(協会より)
  ■石巻地区情報交換会のご案内
  ■被災地域支援に参加された県外会員より
 
 
■於、第40回日本理学療法士協会定時総会
 
  6/25(土)東京国際フォーラムに於いて、第40回日本理学療法士協会定時総会が開催され、本県からは代議員5名が出席いたしました。総会後、被災県を代表して渡邉会長から協会理事・全国の代議員に向けて、現在までの被災県への支援に対する謝意と共に、今後の継続した支援の依頼が述べられました。 熱い想いで東北へボランティアにお越し頂いている全国の理学療法士(=なかま)へ、私達は心から御礼の気持ちをお伝えしたいものです。
 
 
■東日本震災での被災会員会費免除について(協会より)
 
 表記案内が協会より届いております。下部リンクより内容をご確認ください(申請に必要な申請書もここから印刷できます)。
  詳細はこちらから 会費免除.pdf 直
 尚、本件に関する連絡は協会事務局会計担当(03-6804-1421)までお願いいたします。
    
 
東日本大震災義援金・会員自宅被害の申請について、他(協会より)

 表記案内が協会より届いております。下部リンクより内容をご確認ください(申請に必要な申請書もここから印刷できます)。
  詳細はこちらから 東日本大震災義援金・会員自宅被害の申請について.pdf 直
 
 また、協会の定める弔事への対応ならびに見舞金の支給に関する規程も掲示します。
 上記義援金申請の条件を満たさない場合でも、本規程では適応となることがありますので、規程を熟読の上申請手続き準備をお願いいたします。
 手続方法については近日中に御連絡いたします。

  内容はこちらから 弔事・見舞金支給.pdf 直
 
 <ご注意>
  (1)東日本大震災義援金・会員自宅被害の申請について と
  (2)弔事への対応ならびに見舞金の支給に関する規程  は
             重複申請できないこととなっています
  (3)東日本震災での被災会員会費免除について  は
              (1)または(2)と重複しての申請が可能です
 
 
石巻地区情報交換会のご案内
  
石巻地区(石巻東松島・女川)の会員の皆様を対象に、情報交換会を開催いたします。
日々の業務・復興復旧活動等でご多用のことと存じますが、多数ご参集いただけますと幸いです。詳細は下記のリンクをご覧ください。

日時:平成23年7月23日(土) 13時〜15時30分
参加費:無料
申込:平成23年7月8日までにお願いします
  詳細はこちらから 情報交換会.pdf 直
 
 
■被災地域支援に参加された県外会員より
 
 今回の気仙沼での活動で、宮城県の被災地支援活動が3度目となった児島美香さんから会長へ寄せられたメールをご本人の承諾をいただき掲載します。本ブログをご覧の皆様も是非、お声をお寄せください。
 
 
 先日はお忙しい中お時間をいただきありがとうございました。
宮城の支援に行って先生に会うことが果たせた後は、胸がいっぱいになり食事もとらず新幹線で帰りました。残っていたカロリーメイトといただいたジュースでおやつをしながら車窓をながめると、気仙沼とは別の世界にいるようで不思議な気分でした。まだまだ先の見えない復興の道を歩む人をおいて、何もなかったような日常に戻る罪悪感もありました。東京から君津はバスですが、もう暗くなっていたので寝ようとして目を閉じたら、陸前高田の何もない景色が浮かび、涙があふれて止まりませんでした。気仙沼滞在中も何度も泣きそうになりましたが、いつも仲間がいたので、感傷に浸っている暇はありませんでした。年とともに涙もろくなって困りますが、一人の時間は大切ですね。気を張っていたので気仙沼では元気だったのですが、こちらに戻って火曜日ごろまでは立ちくらみがして体が頼りない感じでした。コンビニやスーパーで食事には気をつけたつもりでも、年なんでしょうか??今は完全復活です。宮城県士会のホームページを拝見しました。もっと早く見ればよかったです。職場の人や、友人にも声をかけてみます。

気仙沼地域リハビリテーション支援チームに参加して

6月11日から18日の気仙沼は好天に恵まれ、美しい三陸の海は何もなかったように穏やかでした。港や街だった所に目を向けると、信じられない光景が広がります。それでも道路は砂利を盛って灌水時も車が走れ、瓦礫は山と積まれ、津波に飲まれた地域以外は信号や電気、水道も復旧し、飲食店も再開し始めています。私は震災1カ月後に石巻、2カ月後に七ヶ浜、3カ月後に気仙沼に行ったのですが、どうしようもないと思っていたところが徐々に片付き、街に色が戻っているのに驚かされます。時々来て走り回ってトイレを汚して帰っていく私と違って、そこで生活している人々の苦悩と強さに頭が下がります。気仙沼地域リハビリテーションチームは保健所の後藤さんが統括されています。もともとリハビリテーション資源が少ない地域で保健師さんやヘルパーさん、ケアマネージャーと日ごろから連携を密にされていたことが災害時の要支援者の把握や協働に非常に有効だと感じました。リハビリテーションの需要を発掘するのではなくて、震災によって機能低下した人々が環境を支援することで活動しやすいようにアドバイスすること、介護保険サービスが再開してつなげるようになるまで保険師やヘルパーさんを指導して支援をお願いすること、家族に負担を強いないことなどを目的にしています。一時避難所の体育館や、二次避難所のホテル、仮設住宅や、在宅を地図と前任者の対応票を頼りに訪問します。後藤さんはその全てを把握されその日の訪問先を指示してくれます。行き先の保険師、ケアマネさんも同行してくれたり、手探りながら困ることはありませんでした。私は急性期病院勤務なので一人に一時間近くかけてゆっくり対応できることが楽しく新鮮でした。しかし1回限りの訪問でお話を聞いて笑顔が見られるまで1時間は長くはありません。所在が不明で仮設住宅を探すことは毎日のことです。地域によって違いますが、半数近くの方は仮設住宅に移っています。ドアが開かないと中の人がどうしているのか、隣の人も私たち訪問者も誰もわからない。今後は仮設住宅でのコミュニティづくり、そこで介護予防、生活不活発予防むしろ生活活性化にどう関わっていけるのかが課題になるとチームスタッフの話題になりました。
それにしても全国のPT,OTが5名から10名、期間もまちまちで派遣されてきます。顔を合わせた30分後にはチームとして活動します。専門職への信頼もさることながら、若造からベテランまでうまく組み合わせ、趣旨を伝えて、当たり前のように動かしてしまう、後藤さんの人間性に感心しました。会った人しかわからない魅力で、この時期に気仙沼に居るべくして居た人なんだと思います。私の後輩と聞いてさらに嬉しく誇らしく思います。最後の夜に皆で食事しながらぼそっと言いました。「震災の後は誰とも連絡とれなくて、いつ死んでもいい覚悟で一人で歩いて要支援者の確認に回りました。」「SOSを出すにも何をどうして欲しいかをはっきりさせたかったから」忙しくて疲れて休みたいでしょうけど、代わってあげられません。「気仙沼が好き」な後藤さんのネットワークは彼ならではのものです。せめて気仙沼リハビリ支援チームのスタッフは彼の手足となって要支援者の為に精一杯働きましょう。がんばっぺし気仙沼!がんばっぺし後藤さん!
最後に、気仙沼に派遣してくれた協会の伊藤さん(毎日の報告でメルトモみたいでした)引き継ぎの度に連絡をくださる宮城県士会の坪田さん、気仙沼帰りでよれよれの私を「変わってないな!」と迎えて下さった恩師、渡邊好孝先生。皆さまのおかげで故郷に駆けつけることが出来ました。休暇をくれた職場の仲間にも感謝しています。ありがとうございました。これからも皆で支えあいましょう!!

まだまだ思いは尽きません。全国のPT.OTは「関東大震災の時は行くよ。」って言ってくれたし、「東海の時は行くね。」と約束しました。いい人に出会えました。


児玉 美香
 
                     

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